ホーチミンに消えた6500円

どーも!

ブログ更新の間隔が開けば開くほど自己嫌悪に陥りがちなしゅーです…

前回カンボジアからベトナムへ移動してきて、またもや不本意ながら更新の間が空いてしまいました…

旅とブログ…一見相性が良さそうに見えるが、両立ムズい!!!!が正直な感想、同時に自分への言い訳です。

ひとまず、だらだらべそかくのはここまでにして…。

前回ベトナムへ移動してきた僕は完全に思考停止でした。

それはなぜか、相方の存在が大いに関係しています。

一緒に旅する人がいてくれれば、分担という形で自分の負担が否が応でも減ります。

一人旅では、当然ですが行く都市によって毎度毎度自分で計画を立て、自分で交通機関の時間帯を調べ予約しなければいけません。

しかし、今回相方が年上でリサーチに関しては僕より徹底していたので分担どころではなく全て任せてしまいました。

だから、もう何も考えずシンプルに楽しい旅行だった(笑)

自分で調べまくって手配することもまた旅の一環ということは承知です。

しかし、1人旅でも不満やめんどくさい点はなるべく減らしたい。

「んじゃ、旅なんてやめたらええやん」なんて冷たい声が聞こえてきそうなのでそろそろ今日の話に入っていきしょうか。

1.ベトナムの洗礼

プノンペンからバスで移動し、到着した場所はベトナム ホーチミン。

目の前の光景は聞いたとおりだった。

左右からクラクションにまみれながら押し寄せる大量のバイク。

“ベトナムのバイク量はほかのアジア諸国と比べものにならない”

耳にタコができるほど聞いた情報である。

それほど聞いていたのにも関わらず、自分はその光景を前に動揺した。

ひしめき合うとはまさにこのこと…

これまでアジア数カ国回ってきて、多少は東南アジアという環境に慣れたつもりであった。

ここ歩道なんですけど…

しかし、いざホーチミンで道路を渡るとなった時に足が前へ進まない、進めないのだ。

それは相棒も同じだった。

いよいよ2人で覚悟を決め、1歩を踏み出す。

その瞬間スピードに乗ったバイクが鼻をかすめる距離で通過。

「なんだ、日本と違ってここでは交通事故の責任は歩行者にあるのか?」と思うほど傲慢なバイクばかりだ。

その態度に少しイラついた勢いで歩みだす。

「ひけるもんならひいてみろ、保険に入ってるから何も怖くないぞ!(強がりにも程がある)」

するとどうだ。

みんな上手くスピードを調整して、ぶつかる寸前にかわすか止まる。

「なんという運転技術!!!!」

さらに凄いのが、周りも連携するのだ。個の技術に加え、チーム力も兼ね備えているなんて…

1人が急にブレーキを掛けても、決して周りは動じない。それさえも上手くいなす。

そんな技術、連携に感心しながら道路を渡ってベトナムでの旅が始まった。

2.あ、全ておまかせで

宿を決めたこと以外、ベトナムでの日程は全て相方に決めてもらった。ご飯に関してもだ。

特にこだわりがない僕は相方が出すプランに異論は何も無かった。(意見持たない僕相手はやりにくかっただろうな…笑)

その結果、相方が組んだツアーは大雑把ではあるがこちらである。

昼飯のフォー→サイゴン大教会→中央郵便局→カフェマンション

相方が即興で考えてくれた計画だ。

「ここ行かなかったの!?」という意見があるかもしれないが、もし行くべき場所を見落としていたとしても何も後悔はない。

2人で合意した計画なのだから、全然満足だ。

3.計画が狂うところにスコールあり

ホーチミンに着いたのは夜が更けた頃だった。

先程の計画は翌朝考えてくれたもの。

昼前に、「よし動くか!」と2人が重い腰をあげ昼飯のために市場へ出発したそばからポツポツと…

この時点で2人とも気にする素振りは見せなかった。

まぁ、こうなるとお決まりの展開だ。

当然ドスコール。

多少の雨なら目的地も近かったので突っ切ろうとしたのだが、それさえも阻むスコールだった。

やむなく近くの屋根ある場所に避難。

写真撮って気づいたのだが、うまい具合に日本国旗とベトナム国旗が(笑)

一息ついて隣に目を移すとなぜかソワソワしている相方がいる。

直接的に聞いた訳では無いが、恐らく今すぐに動き出したかったのだろう。

“目の前に目的地が見えてんだから一気に行こうぜ!!”

これが相方の本音だったように感じる。(勘だが)

雨宿りを提案したのは自分だ、おおよそ相方は合わせてくれたに違いない。

勝手に妄想を広げてしまうのが僕の悪い癖で、こう考え出したら止まらない。

全然雨は弱まってなかったが

「行きましょか?」となぜか口走っていた。

そして、結局雨に打たれながら走り1番近くにあった市場に入ったのだが、まぁ蒸し暑い!!!!

市場の外観である

雨が影響して、人に溢れる市場は完全に蒸し焼き状態である。

しかし、市場の中にはベトナムならではの雑貨がたくさん並んでおり相方はテンションが上がっていた。

僕はと言うと…雨と蒸し暑さに完全に心がへし折られてた。

気分屋はこういう時顕著だ。

ほんと相方には申し訳ない…

心なしか僕の顔が…(笑)

そうしてマーケットで過ごしているうちに雨は止んでいた。

ここからは順調にホーチミン観光ができると思われたのだが…

工事中のサイゴン大教会を前にパシャリ

事件は2つ目の中央郵便局の観光後に起きた。

エッフェル塔を設計した人の会社が設計を請け負った中央郵便局
この時このあと起こることなんて知る由もなかった
昔使われていた公衆電話ボックス
ヨーロッパ感が否めない

4.何が起きた⁉消えた6500円!!

中央郵便局からカフェマンションに移動してると、ある男が話しかけてきた。

会話のきっかけはありきたりなもので、「~っていう店どこか知ってる?」と店を聞かれただけだった。

たまたまか狙ったのか、店名は日本のものであった。

会話が膨らみカナダ人を名乗る男(絶対違うんよな、顔面完全にアジアだもん)は世界のお札に興味があるらしい。

「これがカナダの紙幣だ!」

「日本のものも見せてくれ!」

そう言って、札を出すよう催促してきた。

生憎というか幸いというか、僕はこの時日本円は財布の中に入れておらず相方にパス(笑)

もちろん僕たちは男を疑っていた、見た目や言動から全てにおいて怪しかった。

疑っていたのだが、相方はお札を見せてしまった。

「おぉ!これが日本の札かぁ!!!!」

(白々しい…)

そんなことを言いながら、強引に相方からお札を奪った男。

もちろん、まずいと思った相方はすぐに奪い返した。

が、奪い返す瞬間に相手が一瞬力を入れ引っ張り合う形になった。

(おそらくこの時何かの小細工が仕込まれたと思われる)

なんとか奪い返し、その場をあとにした僕たちは「やばそうな人だったなー」と話しながらカフェに向かって歩いていた。

財布を確認していた相方が突然言った。

「あれ、札の数少なくね?」

こうなると思い当たる節はあいつしかいない。

「とりあえず足を止めて、落ち着いて数えよう(笑)」と僕は言った。

歩きながら財布を出すこと自体海外では避けるべきだということはわかっていながら、気になって仕方なかった相方は財布をずっとのぞき込んでいた。

あれだけ僕たちが注視している中で札を抜いたのだとしたらなかなかのやり手。

自分が被害者じゃないことをいいことに僕は相手のやり口をただ考えていた。

相方は札を数えるのに必死だ(笑)

何度数えても明らかに少ない。

その金額、なんと6500円!!!!

旅人にとってこの額は相当な痛手だ。

僕自身、あの時札を見せようとする相方を止めるべきだった。

隣にいた僕にも責任がある。

しかし、相方は根からのポジティブ人間であり6500円を5分後には笑い飛ばすことができていた、と思う。

今回の件に関しては、完全に僕たちの責任で注意不足だ。(注意はしていたのだが、相手の技量が上回った…)

当たり前なことをここでもう一度声を大きくして言いたい。

知らない人に財布の中身を見せるな!!!!

まぁ、これを踏まえて見せた僕たちのように今後も相手のチャレンジを受ける人はいるんだろうな(笑)その際は、たとえ欺かれようとも笑い飛ばせる器量を持ち合わせておくことが大事だ。

あとは、やはり現金をあまり持たないことに限る。(僕も基本的に5000円以上は持ち歩かない)

5.癒しを求めて映えスポットへ

ドタバタしながらたどり着いた最後の目的地は通称カフェマンション。

一件のビルに入っている店は全てカフェ、外観も色鮮やか。

当然、このような場所はインスタ映えスポットになる。

ここに集まる人は女性かカップルがほとんどである中、ついさっき6500円パクられた22歳とその先輩をいじり続ける20歳が行くと当然浮く。

しかし、6500円のことで吹っ切れた僕たちは周りの目を気にすることなく写真を撮りつづけた。

せっかく来たので店に入りコーヒーを一杯飲み、その場を後にした。

なんとホーチミンの観光はこれでおしまいだ(笑)

なんとせわしない旅だろう・・・

次回も引き続きベトナム編になります。

今日も読んでくださりありがとうございました。