レインボーマウンテンで息できんくなった。

どーも、しゅーです。

いよいよあと三日で帰国便の日がやってきます。

この1年間休学したことで生まれて初めてフリーな1年間を過ごしました。

何をするも自分の自由。

休学して得た知見などはまた別の機会で書き記そうと思います。

とりあえず「自由は思いのほか息苦しかったりもした」とだけ言っておきます(笑)

でも、自分じゃ泊まれないような旅館で働いたり、初めて英語に漬かるような生活をしてみたり、世界一周できたこの一年間は本当幸せなものでした。

今年もまた何か新しいことしてみようと思います。

さて、今回はペルー観光についてです。

正確にはクスコ観光ですが…

ではいってみよー!

1.歴史の街【クスコ】へ

ボリビアを素晴らしいスピード感で観光した後はペルーに飛んだ。

前回も少し言及したが、ボリビアの首都ラパスはおよそ標高4000m。

それに比べて、僕が訪れたペルーはクスコの標高は3600mほど。

ラパスで高地に順応した僕にとってクスコ恐るるにたらず。

そう思った僕はクスコに到着してすぐ観光を開始した。

しかし、高地順応しているといってもクスコは富士山と同レベルの標高。

順応したからといって僕の心肺機能が向上するわけではない。

街歩きし始めて一時間ほどたったぐらいで疲労困憊になった。

一時間歩いただけで3時間ほど歩いたぐらい足に乳酸がたまった。

かつてインカ帝国として栄えたクスコは街歩きするだけでも楽しかった。

物価も安いので、買い食いしながら街歩きするのは最高であった。

楽しいがゆえに、気づいたら疲労がめちゃくちゃ溜まっている。

しかし、ここが一人旅のいいところなのだが完全に自分のペースで観光できる。

疲れたら迷うことなく休憩とれるし、加えて僕の場合は急に冷める時がある。

そんなときもすぐに宿へ帰ることができる。(笑)

クスコにおいて冷めることはなかったが、まぁまぁ日常茶飯事である。

クスコにはあらゆるところにインカ帝国の遺跡や名残みたいなものがある。

日本史専攻であった僕にとってインカ帝国はあまりなじみないが、それでもなんかすごいなと感じることぐらいはできる。

そんな僕でも過去にどこかでインカの名を聞いたことはあるぐらいなのだから、ここにかつて栄えたインカ帝国はさぞかしすごかったのだろうと思った。(小並感)

これまでも世界遺産になっている歴史的な町は多く訪れたが、クスコほど分かりやすかった町はない。

もちろんいい意味である。

歴史に疎い僕は、これまで訪れた歴史的価値の高い町の良さを恐らく10%も分かっていなかっただろう。

一方でクスコはこんな僕でも30%ぐらいはわかるぐらいの遺跡や城跡がたくさんあった。

ここで古墳でも見つかったんですかっていうぐらい厳重に柵で囲まれ、ガラスに保護されているものもあった。

(古墳と同等の価値のものか、はたまたそれ以上かもしれないのはわかっている)

そんなこと言いながら、遺跡等の写真を1枚も撮っていなかったのだが…w

やはり興味ないものはどこまでいっても興味を持つことはないのだと感じた。

表面上すごいなと思っても写真を撮る欲は出てこなかったのだから。

(ブログを書いている今非常に後悔している…)

でも、街歩きは本当に楽しかった。

何といえばいいのか、街のサイズが大きすぎず小さすぎずちょうどよかった。

これはクスコの有名な広場(名前忘れた…)の夜の様子である。

これがノスタルジックな気持ちというのか…

かつてこの広場でインカ帝国の軍隊などが集会を開いていたと思うと(妄想ですが)なんかいい。

雰囲気も抜群で、カップルが溢れていた。

ここはパブリックWi-Fiが爆速であったので、恐らくカップル用であろうベンチで少し休憩して宿に戻った。

2.標高5000mってマジ?

クスコに訪れたほとんどの人が訪れる場所がある。

それはマチュピチュである。

知らない人はいないだろう。

天空都市と呼ばれるマチュピチュはペルーへ訪れる最たる目的の人も少なくないはずだ。

しかし、今回は僕はぎりぎりまで行くかどうか迷っていた。

「いや、行けよ、せっかく日本の裏側まで来たのに」

という正論マンの僕と、

「マチュピチュまでの道のりしんどいらしいで、しかもその先に綺麗なマチュピチュが見れるかはわからんで、雨季やし」

と怠惰な僕が脳内でウユニあたりからずっと言い合っている。

結局結論が出ないまま、クスコに到着してしまったわけだがいい加減決めなければいけない。

僕が出した結論は・・・

行きません!

僕は薄々気づいていた。

ひとりで行動しているときに、怠惰な自分が出てきた時はもうどうしようもないのだと。

一緒に誰かと行動しているときは、その誰かに合わせて怠惰な僕が引っ込むときもあるが単独行動の時はどうしようもない。

そもそも遺跡にあまり興味ないから、なおさらだ。(笑)

マチュピチュに行かないと決めたはいいものの、時間はまぁまぁある。

何もせずにクスコでチルしてもよかったのだが、さすがにそれはもったいないと僕でも感じたので何か別のツアーに参加することに決めた。

そこで思い出したのが、レインボーマウンテンの存在だ。

7年前に観光地として公開されてから、マチュピチュに次ぐ観光地になっている場所である。

レインボー…なんとも映えそうな名前だな…

早速ツアーを予約して、翌日に参加した。

レインボーとは名ばかりで実際は7色も有してないということは知っていた。

それでも珍しい色の山肌であることは変わりないので、特にモチベには影響しなかった。

しかし、標高を知らなかったので調べてみた。

なんと…まさかの…

5000m級!!!!!!!!!

進撃の巨人でも聞いたことのない数字だ。

ここまでずば抜けてたら、モチベも一周まわって上がる(笑)

心してツアーに参加した。

5000mを超えているといっても1から登るわけではない。

もし1から登るのであれば僕は辞退している。

今回のツアーは4000mを少し超えたあたりまで車で行ってくれる。

「あ、じゃあ余裕やんwwwww」

なんて思わないでほしい。

このツアーもYouTubeのためにカメラを回しながらスタートしたのだが、喋ってられないのだ。

常時息切れをしている中で、少しでも無理して喋り続けると本気の酸欠になる。

まじで酸素がないところに行くと、うまく呼吸ができなくなるのだと今回で学んだ。

同じツアーに参加していたヨーロッパ系の人と同じペースで登っていたのだが、いつの間にか自分のペースを忘れてしまって相手のペースで進んでしまっていた。

ここから歯車は狂ってしまったのだと後で知る。

なかなか相手もバケモン級の体力の持ち主で僕と距離が開きだした時だった。

置いていかれまいと少しペースを上げて、追いつこうとして3分後…

だんだん息が上がってきたと思ったら、息ができなくなった。

もぉ、パニッパ二ッパ二ッパ二、パニパニパニックである。

(わかるかな、このネタ…(笑))

実際は本当に笑い事ではなくて、ひざまづいてしまうところであった。

しかし、周りにはおばあちゃんとかも歩いて登っていた。

そんな中、20歳の僕がダウンするわけにはいかなかった…

一旦ペースを緩めて落ち着いて呼吸を試みる。

吸える、酸素を吸うには吸えるのだがまだ浅い。

ガイドさんが初めの説明で「気分が悪くなったら、酸素の入ったボトルを渡すから早めに言ってね」と言っていたことを思いだした。

そのボトルをもらおうと思ったのだが…

ガイドさんどこ…

顔を上げて探してみると…

先頭におるやんけ…!!!!!!!

道はひらけとるんやから誰も迷わんよ…!

最後尾におってくれな困るよ!!!!

さすがにこの状態では追いつけんよぉ…泣

それにおばあちゃんも使ってないのに僕が使うなんて…という若者としてのプライドが邪魔して周りに助けを乞うこともできなかった。

しばらく呼吸が浅い状態で歩くと休憩ポイントに着いた。

そこでなんとか持ち直すことができたので事なきを得た。

最終的に3時間かかってやっとの思いで頂上に着いた。

はい、ご察しの通り、少し加工してしまいました。

こちらがリアルの色になります。

確かに7色ではないな(笑)

この色は地面に含まれるミネラルによって変わるのだという。

赤は鉄分が豊富らしい、ほかの色は何か忘れてしまった。

しかし、天気にも恵まれ綺麗に見ることができてよかった。

(帰りに大粒のみぞれ降ったけど)

今回のツアーは5000mの世界を思い知らされた形で幕を閉じた。

3.初めてお土産(自分用)を買う

今回のクスコ滞在で参加したツアーはレインボーマウンテンだけである。

他の日はお土産探しなどに勤しんだ。

クスコはお土産天国であると教えてもらっていたので僕も気合が入った。

お土産と言っても全て自分用なのだが(笑)

旅も終盤といえどまだこの時点で3か国は残っていたから、あまり買いすぎるわけにはいかなかった。

家族などには最後の国になるであろうメキシコで買う予定に決めていた。

そもそもあまり人にお土産を買っていくたちではないのだが…せっかくの海外でもあるので…

さて、何を買おう…と悩みだしたら止まらないのが僕だ。

実は僕…超優柔不断なのである。

最終的に悩むのに疲れて何も買わないということが多々ある。

しかし、さすがにそれはもったいないので何か一つは買おうと心に決めて市場へと向かった。

さすがに生鮮食品はないなと思い、ここは悩むこともなく後にした。

ここからが本番である。

アンデス柄の小物たちを前にひたすら悩んで、結局買ったのはショルダーバックとセーターと上着である。

服たちは帰国したときの服がないなとふと思ったので勢いで買った。

上着やセーターも1000円ぐらいで買えるのでなかなかお買い得だと思う。

そして、いくら優柔不断な僕でも前もって決めておけば迷うことはない。

クスコに来るにしたがって、一つだけ絶対に買って帰ると決めていたものがある。

それはオーダーメイドで作ってもらえる靴だ。

しかも一足2000円程なのだ。

お買い得どころではない、自分の足に合わせて作ってもらえてこの値段なのだから僕としても迷う余地なしだ。

ウキウキで店に赴いた。

店頭に並ぶ靴を見るだけでテンションが上がった。

人の好さそうな店主さんが出てきて、聞いてきた。

「靴を作りたいの?」

僕がイェスと答えると続けて聞いてきた。

「どんなのが作りたいの?」

完全に失念していた。

オーダーメイドということは柄も形も自分で決めなければいけないのだ。

足の形をとってもらっただけではだめなのだ…!

ここから形から柄を選ぶのに一時間。

スニーカーという形だけ決めて結局柄は決められなかった。

なんとなく赤がいいなと思ったので、適当に手にとった赤色の布に決めた。

そのあとに足の形をとって、オーダー完了だ。

できるまで3日。

三日後に取りに行くと、めちゃくちゃいい出来で感動した。

これが2000円で作ってもらえることもすごすぎるなと感じた。

ここで写真を載せたいのだが、写真を撮る前に郵送してしまって残念ながら今手元に写真がない。

とりあえず最高の出来であったということだけ書いておく。(笑)

読者にとって一番知りたいところをごまかして終わらしてしまうとはブロガーの風上にも置けない男だと自分でも思う。

しかし、どうしようもないのだから仕方ない。(開き直り)

総じてクスコは最高な町であった。

パタゴニアは疲れたときに戻ってきたいといったが、クスコは単純に戻ってきたい場所だ。

次来たときはマチュピチュにも行ってみようかな…なんて考えている。

では、今回はこの辺で。

次回はリオのカーニバルについてだ。

今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。