僕は何しにザンビアへ?

どーも、しゅーです!

久しぶりに地元の友達とエクアドルで再会を果たしました。

今年成人式の代である僕ですが、同窓会諸々が開かれていた時期はアフリカに滞在していたので参加できませんでした。

僕だけの同窓会が今始まったなと。

ここでの再会を皮切りに帰国後には会いたい人たちに会いに行きたいと思います。

今の僕なら国内ぐらいならどこにでも会いに行ける気概があります。

今回の日記はザンビアの滞在についてです。

タンザニア同様に特に予定のなかったザンビアでしたが、思いがけず最高な時間を過ごすことができました。

では、いってみよー!

1.少女の闘い

【タンザン鉄道】での長い列車旅を終え、無事にザンビアへたどり着いたわけだがやることがない。

タンザニアもタンザン鉄道に乗りたいがために訪れたが、ザンビアも同じく僕にとってタンザン鉄道のおまけに過ぎなかった。

地理に疎い僕にはザンビアに何があるかなんて知る由もなかった。

とりあえずここは特にやりたいことがない場合に適用される自分ルール第二条に従うとする。

~現地でやりたいことがなく、共に行動する人がいた場合とりあえずついていく~

ザンビアでは韓国人の女の子とは別行動になり、タンザン鉄道で出会った日本人ののぞみさんとしょうこさんと行動することになった。

ザンビアに到着したのも時間が遅かったのでとりあえず首都のルサカに一泊することになった。

ここでもアフリカ名物のすし詰めバンで駅からルサカまで移動。

ここでちょっとしたハプニング。

駅からすし詰めバンで数時間かけて移動したわけだが、僕の隣に座っていた現地の女の子が窮屈な状態だから人に酔ったのか、荒い運転に酔ったのかはわからないが明らかに様子はおかしかった。

気の毒なことに親や兄弟であろう人たちは一つ前の席に固まって座っており、その子だけ恐らくスペースの都合上僕たちアジア人に囲まれた席だった。

周りがアジア人ばかりだから、「気分が悪い」と打ち明けることもできず母らしき人は赤ちゃんをあやすのに忙しそうであったから言い出せなかったのかもしれない。

ギリギリまで我慢したのだろう。

何度鳥肌をたてたのか、想像もできない。

その我慢もむなしく、ついに少しリバースしてしまった。

それでも、勢いに任せすべて出してしまうとバンの中は大惨事になると彼女なりに思ったのだろう。

自分の上着を口にあて、最低限の量しかリバースしなかった。

彼女のこの努力が功を奏して、彼女のリバースに気づいたのは僕だけだった。

しかし、僕は思った。

「これは初期微動に過ぎない。このあと絶対に主要動がくる」と。

だから僕はとりあえず持っていたペーパーを口を拭くように渡し、主要動に備えビニールを用意した。

僕自身現地語は話せないし、彼女も日本語はもちろん英語も話せそうになかったので意思の疎通は難しかった。

しかし、僕がとったアクションで彼女を挟むように座っていた僕とは逆サイドにいたしょうこさんも彼女の異変に気づいた。

しょうこさんは持っていた水を渡し、窓際の席を譲ってあげた。

しばらくはしんどそうにしていたが、気づいたら彼女は眠っていた。

主要動も最後まで来ることはなく事なきを得た。

ここで一件落着のように思えたが、宿に到着して明るい場所で僕のズボンを見たとき衝撃が走った。

彼女のリバースしたものが…

口を押さえた上着をつたって僕のズボンに着地していたのだ。

彼女に罪はないし、全然悪く思ったりはしなかったが、単純に萎えた。

アフリカに来て分かったことは決して現地の人だからと言ってすし詰めバンのような僕たちがきついと思う状況に適応しているわけではないということだ

僕たちがしんどいと思う状況は現地の人も少なからずしんどいと思っている。

特に子供はどこまで行っても子供なわけで、子供にとってあのすし詰めバンは酷な状況である。

現地の人と僕たちの違いは三半規管の強さでもなくメンタルの強さでもなかった。

割り切れているか、割り切れずにイライラしているかの違いなのではないかと思う。

2.世界有数の激流で初めてのラフティング

首都ルサカに一泊して早朝リビングストンへ向かった。

バスで8時間ぐらいかかっただろうか。

三泊四日の移動の翌朝になんともまぁタフな移動続きであること。

ここまでだらだらついてきたが、特にやりたいことがない僕はどこに行っても時間を持て余すことに変わりはない。

のぞみさんとしょうこさんに何をするのかと聞いてみたところ、なにやら二人は別行動をとるらしくここで初めて決断を迫られた。

(決して二人が迫ってきたわけではなく、むしろ勝手についていくつもりで考えていた)

のぞみさんはチーターの散歩ができるという場所へ、しょうこさんはザンベジ川へラフティングのツアーに参加しに行くという。

個人的にラフティングに興味がわいたのでしょうこさんについていかせていただくことになった。

ちなみにラフティングとは簡単に言えば7人とかでボートに乗って川を下っていくアクティビティだ。

聞こえはなんか穏やかだが、ラフティングで下る川は激流だ。

加えて、このザンベジ川はラフティングの世界大会が開かれるほど世界有数の激流である

世界中からラフティングの猛者たちが集まるラフティングの聖地らしい。

そんな場所にラフティング未経験の僕が行っていいものかなんて少し考えたが、聞いたところによると初心者の人も多いとのことなので安心した。

参加してみての感想:引くほど楽しかった。

正直ザンビアまで来たんだからという思いもあって今回このラフティングに参加したが、本来インドアの僕はこの類のアクテビティには参加することはめったにない。

だから、参加する前は少しめんどくさいなと思った節もあったがその思いを振り切って参加して本当に良かった。

実際少し川の水量の問題で行けなかった場所もあり、本来のザンベジ川が持つ迫力をすべて堪能できたわけではないが、ラフティング初心者の僕からすれば些末な問題であった。

写真はツアー会社のカメラマンが一眼で撮ってくれたものだ。

下調べした感じだと、これらの写真もあとから買わなければいけないとの情報があったが、なんと無料で配布してくれた。

無料だと思っていたものが有料だった時の萎えはすごいけど、逆もしかりでお得感が強かった。

激流もさながら景色も下っている最中ずっと絶景であった。

この川が国境になっており、右側はジンバブエ、左側はザンビアとなかなかできない経験もできた。

もぉ、言葉いらんですね、楽しそうやなと感じてくれさえすれば僕は満足です。

あと水量が少なかったこともあり、飛び込みの許可をもらった。

このあと真面目なほうで溺れかけました。

川での水難事故が多い理由がわかりました、マジの激流になると水面と水中の流れが違っていて身動き取れなくなる。

僕自身ライフジャケットなかったら浮上してくることができなかったと思う。

全体を通してラフティング最高に楽しかったが、この時だけは本気で死ぬかと思った。

3.雷鳴の轟く煙

ラフティングを行ったザンベジ川は世界三大瀑布である【ビクトリアの滝】に通じている。

せっかくなのでこれものぞみさんさんたちについていく形で行くことにした。

ビクトリアの滝には「雷鳴の轟く煙」という異名があるが、近年水量の減少で世界三大瀑布の中では迫力に欠けると言われている。

実際のところどうだったのか…

初めて本格的な滝を見る身としては正直かなりの迫力であった。

近づくにつれて強くなる水しぶき。

だんだん大きくなってくる滝から轟く轟音。

滝が放つエネルギーのようなものに僕は終始圧倒されていた。

確かに水量は例年に比べると減少しているのかもしれない、しかし初めて見る人にとってはそれほど気にならないと思う。

「水量減少しているなら見なくてもいいかな」と判断するのは少しもったいないと思うのでザンビアに行く機会がある人はぜひ行ってほしい。

4.ザンベジ川に沈んでゆく夕日

少し時系列がおかしくなるが、ここからの話はラフティングの後の話だ。

ラフティングのツアー終わって直接帰っても全然よかったのだが、なにやら1000円でサンセットツアーがつけられるとのことだったので申し込んでみた。

サンセットツアーというぐらいだから、サンセットがきれいに見るポイントまで行くだけのツアーだと思っていた、値段も1000円と割安だったのでそこまで期待はしていなかった。

しかし、いざふたを開けてみるといい意味で期待を大きく裏切ってきた。

船に乗り込んでみると、バーが設置されておりまさかのフリードリンク。

机に目をうつすと軽食が並べられている。

この時点で学生の僕からするとだいぶうれしかった。

しばらく船を走らせると、船のそばでカバがひょっこりと頭を出した。

携帯のカメラがポンコツになっていることをこの時ほど恨めしく思ったことなないだろう。

残念ながらカメラに収めることはできなかったが、僕たちのツアー中に何度もカバたちは姿を現した。

他にも様々種類の鳥類やワニの赤ちゃんなども姿を見ることができた。

苦し紛れに撮ってみたカバたち

もぉ水上サファリといっても全然問題ないほど様々な動物を見ることができた。

それもこれも全てはこの運転手のおかげだ。

ケニアのサファリでも感じたが、この種の運転手はやたら目が良い。

ワニの赤ちゃんなんて茂みに隠れていていくら言われてもなかなか見つけられないのに、彼はすぐに見つけて報告してくれる。

マサイ族の次に目がいいのはサファリ関係の運転手だと確信している。

まぁ、いくら動物が見えたからってこのツアーの趣旨を忘れてはいけない。

このツアーの趣旨は「ザンベジ川の上から美しい夕日を見よう」というものだ。

では、美しい夕日は見れたのか。

ずばり、見れた。

いまから御覧に入れよう、携帯のポンコツカメラなのでいまいち伝わりにくいが最高そうと感じてくれたら幸いだ。

その写真がこちらだ。

ザンビアでは思いがけなく良い時間をたくさん過ごすことができた。

同時にやっぱりアフリカ良いなと感じた。

これでアフリカを語るつもりは毛頭ないし、アフリカの全てをいいと思えるほど僕も人間出来ていないのでもちろん「?」を感じる時も多々あった。

しかし、確実に新しく訪れるアフリカの国たちはボクに何かを与えてくれる。(今のところは)

それが何なのかはまだ全然見当もつかないが、僕の中で確かに積み重なっていると感じている。

しいて言うならば、アフリカだけではないが旅を通じてたくましくなったなとなんとなく感じている。

そんな旅も残りわずか、安全第一で楽しんでいきたい。

では今回はこの辺で。

今回も読んでくださりありがとうございました。

PS:トランプさんお願いします、入国制限は少しだけ待ってください…せめてトランジットだけでも許してください…じゃないと帰れない…です…