どーも!しゅーです!
前回の記事では思わぬ長期滞在をしてしまったバンコクからカンボジアへの移動をお伝えしました。
今日は怒涛のアンコールワットツアーについてお話します。
では、いってみよう!
4時起きトゥクトゥクドライバー事件の後でも感動できた朝日の話
前回の記事で、バス停から宿まであるトゥクトゥクドライバーにタダで送ってもらう代わりにアンコールワットツアーを組んだと書いたが朝4時に早速予定外のことが起きた。
迎えに来たドライバーが違うのだ。

迎えに来たドライバー曰く
「~サンハ イソガシイ。イマ コレナイ。ダカラ キョウハワタシキタ」
拙い日本語で伝えてくれたが、僕からするとツッコミどころ満載だ(笑)
「いやいや、ワタシ シゴトナイ言うてたやん。忙しいはずないやんwwwww」
なんなら「アンナイハ ワタシにマカセテ」まで言っていた。
それが当日に本人不在とはどういうことだ。とクレームを来てくれた彼に言っても仕方ないので値段やルートの確認を入念に英語でしてツアーは始まった。
正直、朝にはめっぽう弱いほうだ。
今朝も超しんどかった…がいっしょに行ってくれる同部屋の昨日知り合った友達がいたのでなんとか起きれた。
その直後にトゥクトゥクドライバー事件だ。
聞いた感じ大したことでもなさそうだが、朝4時の寝起きで苦手な英語で様々な交渉をするのは骨が折れた。
この時点でもう若干ナイーブだった。
「もう宿で寝たい・・・」と少なからず思う自分がいたのも事実だ(笑)
しかし、友達がいるから自分の都合で投げ出すわけにはいかない。
さすがにそこまで迷惑をかける自己中ではなかった(笑)
そんなこんなでチケット売り場についてチケットを買い、間もなくしてアンコールワットに着いた。
既に人がそれなりの数がいた。
みんな朝日をベストポジションで拝もうとポジション争いに必死だった。
それを横目になんとなく歩いていたら、たまたま一人分のスペースが空いていたのでそこに収まった。
友達は別のアングルから狙うといって他へ行った。
後は朝日を待つだけ…ではなかった。
日も出てないのに、汗ばむほど暑かった…
日の出までは少なからずあと1時間はある。
「おいおい、あと1時間立ったまま待機ってマジかよ…」と正直思った。
これだけなら全然耐えられるのだが、問題はこれが一発目ということだった。
後に、数時間におよぶ遺跡ツアーが控えているのだ。しかも気温は確実に上がり続ける…
だから僕は自分で予定の変更ができないツアー系が苦手なのだ(笑)
しんどくなったら、いつでも離脱できるのが一番だ。
楽しくない観光なんて観光じゃないと思う。
しかし、こうやって駄々をこねたところでお金は払ってしまっている。
アンコールワットツアーはバックパッカーにとって安くない値段だ。
そして、何より今回は一人ではない。
2人ならば幾分かは楽しいだろうと切り替えた。

そんなことを悶々と考えていると、徐々に明るくなっていき突然光が差した。
「あつっ…」と思った(笑)
しかし、気づいたら徐々にさす光が増していく状況に魅了されてた自分がいた。
何百年も前に建てられたアンコールワットという偉大な遺跡がより神々しく見える朝日の演出は圧巻だった。
アンコールワットの前にねちねち考えていた自分はもういなかった。

増えていく朝日が差す面積に比例して自分が浄化されていくようだった
吹っ切れた自分は友達とがんがん写真を撮った(笑)
一通り、写真や動画を撮り終えた後はアンコールワット内や周辺を軽く散策して次へ向かった。
遺跡が溢れてるアンコールワット遺跡群!まだまだ元気だ!!!!
朝日をアンコールワットで見て、別の遺跡へ向かったころはまだ午前8時ぐらいだった。
気温が上がり続けている。
なんといえばいいのか、カンボジアの暑さは日本のものとは違う。
風がなく、日差しがめちゃくちゃ強い。調べたところ、日本と比べて30倍ほど日差しは強いそうだ…
だから、汗の出方が尋常じゃない。日本だとじわじわ汗をかくこともあるが、ここでは常に汗が噴き出している。
外国人などが日焼け防止で長袖をきていたのだが、見ているだけで倒れそうになる(笑)
そんな日差しの中、トゥクトゥクで多くの遺跡を回った。

これを聞くと、トゥクトゥクに乗ったなら涼しいやろなんて思われるかもしれないが聞いてほしい。
ここは遺跡群というだけあって、遺跡はアンコールワットを中心に集まっている。
そして、トゥクトゥクでの移動は遺跡間の5分か10分程度の距離のみ。
(実際この移動は超気持ちいい)
広大な遺跡内は自分の足で回る。それも遺跡内といえば影がある屋内のように聞こえるが、ほとんど屋外。
いいかんじに日が差すように遺跡が崩れているのだ。

こんな感じで数多くの遺跡を自分の足で見て回ったのだ。
しかし、そうはいっても最初のうちは友達と動画や写真を撮りながら楽しく元気に回れた。

本当にこれを900年前の人が作ったのか⁉上がり続ける気温にコーラが止まらない…
数か所回った時点で、未だ午前10時…
既に缶のコーラ4本を体に流し込んでいる。
血糖値と気温が比例して上がっていくようだ。
コーラを飲むから余計にのどが渇く…とわかっていても気づいたときには空の缶を握っている。
そして5本目のコーラを飲みほしたとき、今回で一番の衝撃を受けた遺跡と出会った。



か、顔が浮き出ている!?
この高さのものを900年ほど前に作ったことも十分サプライズ案件だが、何よりこんなはっきりと顔を浮き出せるなんて・・・
この状態で残っていることに感動し、この技術にも感動していた。

あ、この遺跡の全体の名はアンコールトム。顔が浮き出ているところはバイヨン寺院という名前だ。
調べると保存状態があまりよくないと書かれているが、個人的には全然そうは感じなかった。
むしろ9世紀近くの長期間この顔をよく保てたなといった感じだ。
この遺跡が一番見るのが楽しく、滞在時間も一番長かったように感じる。
他にもずらりと並んだ像がナーガという蛇神を引いている光景も個人的に統一感があって好きだった。


みんな顔が違うのも凝っているなぁ
他にもたくさんの遺跡を回ったのだが、アンコールトム以降は素直に楽しむことができなくなった(笑)
なぜかって?
もちろん気温上昇も原因の一つだが、アンコールトム以降の遺跡が全て立派だけど立派すぎるほどに高いのよ泣

ここでまだ中段
しかも、階段がまじで急すぎて怖い。
上るのも超大変、降りることに関しては命の危険さえ感じる。
聞いたところによると、たまに転落事故も起きるそうな…


首を全力で上に向けないといけない。
世界遺産やから、あんまりいじくりまわせないことはわかっているが安全面だけはしっかり管理したほうが良いような気もする。
階段を下りるとき、みんな腰が引けている(笑)
たまに手すりを付けてくれている場所もあるが、その手すりがまた怖い。

細い、脆い、熱い…使えたものじゃない…
まず、細すぎてしっかり握れない。
そして、使ってもぐらぐらで固定が効いてない。
極めつけは、強い日差しのおかげで熱された鉄によって作られた手すりは熱すぎて使うことさえ許されない(笑)
ひたすら登ることが多くなったアンコールワット後の遺跡たちを楽しめるほどの体力は僕にはなかった。
幸い友達がいてくれたことで無事に予定していた遺跡全てを回ることはできた。

もし一人だと途中離脱していただろう(笑)
日の入りまで満喫したる!上がり続ける気温、募り続けるストレス…
予定していた遺跡全て回り終えたのが午前二時。
少し遅い昼ご飯を食べ、いったん宿に戻ることに。

宿に着き、日の入りはどうするか。
正直僕は宿でもう休みたい気持ちの方が強かった・・・(笑)
しかし、友達の方はサンライズ、サンセットのセットがメインの目的だったようで即決で行くことになった。
まぁ、日の入りまで時間あるから少し休憩できるからいいかと僕も異論はなかった。
行くという返事をした後、どこから見るのか場所の話になった。
ドライバーのおすすめは湖に行きボート上で見るというものだったが、バックパッカーにとってボートのチャーター代は少し高すぎた。
結局朝日のように遺跡越しの見ることになった、遺跡はアンコールワットではない。
なにやら、山の上でいい場所があるらしい。(山の上ということに若干不安を覚えたが…)
そして、場所が決まり時間を決めようとしたときドライバーが驚きの発言をした。
んじゃ、今から行こうか!😊
????????????
休憩しないの?しかもまだ14時半やで?
曰く、その場所は中国人の巣窟になるらしく場所どりを勝ち抜くためには今から行く必要があるとのこと。
んじゃ、あきらめようか…(笑)
なんて、これ目当てでツアーを一緒に組んでくれた友達に言えるはずもなく間もなく出発。
ものの15分で着いた。
あぁ…悪い予感は当たるものだなぁ…
山のふもとでトゥクトゥクをおろされた。
自分の足で日の入りを掴み取れってか…
まぁ、愚痴っても仕方ないので山を登り始めた。
歩き始めて5分、汗がナイアガラの滝。
当然だ、今3時だぜ。
なんなら、一日で一番暑い時間だわ!(笑)

その目の先にはなにが見えている?
せっせと30分ほど登ってやっと着いた。
まだ人も少なく場所どりも完璧だ。
さぁ、あとは日の入りを待つのみだ!!!!
・・・・・・1時間後
え、日の入りって何時?
18時?
今何時?
そうね、大体ね…16時かな
!!!!!16時!!!!!!
あと二時間…
最後の最後まで体力を極限まで削る。
そう、これがアンコールワットツアーの真の姿だ。
なんとか夕暮れ時の暑さにも耐え忍び、見た日の入りはもちろん最高だった。

まぁ、こんな感じで一日ひたすら動き続けたわけだ。
これからアンコールワットツアーに参加する人へ僕が言えることがあるとすればただ1つ。
覚悟を決めろ。
次回も引き続きカンボジア編をお届けする。
ここまで読んでいただきありがとうございます!