パリピの集い~リオのカーニバル~

どーも、しゅーです。

帰国まであと二日。

半年前に初海外で旅に出たのがもう何年も前の気がします。

これまで大なり小なりトラブルはありながらも、この最終目的地メキシコまで来れて本当に良かったです。

正直こんな僕だから絶対にどこかでやらかして帰国する羽目になると思っていた自分がいました。

しかし、今この最後の国メキシコまで来れている自分がいます。

この旅は大層立派な経歴になんかならないし、この旅自体は人に自慢するほど誇らしいものでもありません。

それでも一人で初めての海外へ旅に出て、各所で良き出逢いに恵まれ、ここまで来れたことは紛れもない事実です。

この事実は旅の終わりを目前に控えた僕に一握りの自信を与えようとしてくれています。

人によっては旅がきっかけで天職に出会えたり、生涯を共にするパートナーに出会えたりするかもしれません。

僕には旅で何が得れるかなんて最後までわかりませんでしたが、少なくとも旅は裏切らないと思います。

だめだ、旅に終わりが近づくにつれて感傷に浸る時間が増えている…

とりあえず、今回はリオのカーニバルに関してです!

ヨーロッパ編もありますが、この日記もとりあえずは終わりに近づいてます。

未来の僕が読み返して楽しいブログになってればいいな。

では、今回もいってみよー!

1.ペルーからブラジルへ

なんともまぁコスパの悪い移動なのだろう…

僕はこの後エクアドルへ訪れる予定もあった。

エクアドルはペルーの上だ、飛行機であれば2時間もかからず、6000円で行くことができる。

にもかかわらず、高い航空券代を支払って僕はブラジルへ飛んだ。

そこまでしてブラジルへ飛んだ理由は…

リオのカーニバルに参加するため!

このためだけにブラジルへ飛んだといっても過言ではない。

リオのカーニバルにはそれだけの価値があると思っている。

いろんなところで【死ぬまでに一度は参加したい祭り】に名を連ねるこの祭り、僕自身も恐らくこれが最初で最後であろう。

そんなわけでブラジルへ飛んだ。

一日だけペルーの首都リマでトランジットで一泊したのだが、リマはとにかく暑かった…

クスコはこの日雨で気温は15度ほどで肌寒いぐらいだったのに、二時間のフライト後に到着したリマは気温33度。

ストレス半端なかった…(笑)

暑いだけで、汗をかくだけでここまでイライラするもんなのかと自分でも思った。

リマには有名な日本人宿【桜子】がある。

ここまでひとつも日本人宿に行けてなかったので、行ってみようと思っていたが暑すぎてそれさえも断念した。

空港からそれなりの距離であったならば全然行ったのだが、バスで2時間以上となるとさすがにきつい。

UVERでも30分で1000円となれば、もう断念するしかなかった。

空港近くの宿をとったのだが、すごくアットホームな宿であった。

その宿で驚いたのは、犬のエサやりの仕方だ。

まさかの床に直まき…(笑)

赤い袋がえさの入っている袋なのだが、これは犬が自分でばらまいたのではない。

宿主が無造作に床にばらまいたのだ。

掃除大変すぎるだろ…w

しかも、犬たち全然食べず、最後はほとんどが床に残っている状態。

日本では絶対に見ない光景の1つであろう…

そんなワイルドな宿で一夜を過ごし、朝方にブラジルへ飛んだ。

数時間のフライトを経て、リオデジャネイロに到着した。

到着した早々もう空港はカーニバル一色であった。

ブラジルが国を挙げてカーニバルを盛り上げようとしているのが一目でわかった。

2.全員がパリピになれる場所

僕がリオに到着した日にはもうすでにカーニバルは始まっていた。

僕が観戦する日はカーニバルの本戦とされる2日目であった。

カーニバルは予選から始まり、本戦へと続き優勝チームのセレモニーという流れだ。

チケットの価格もそれなりにするという理由から僕は本戦を一日だけ観戦することに決めた。

観戦する日の前日にリオ入りというなかなかタイトなスケジュールでしょう。

まぁリオに限ったことではなく、南米全部こんな感じなのだが。

前日入りといっても深夜だったので、空港泊して宿に荷物を置いてその足でカーニバルに向かった。

その荷物を置くためにまずは空港で宿を決める必要があったのだが、そこで問題が発生した。

宿の値段高騰しすぎ!!!!!!

リオでの宿をいつも通りアゴダやブッキングドットコムなどの予約サイトで探してみるも言うちゃ悪いが、小汚いホステルも一泊3000円であった。

この半年間の旅で一番難儀した宿選びだった。

悩んだ結果、3000円払ってエアコンもない微妙な宿で過ごすぐらいならばといつもよりだいぶ背伸びしていい宿を予約した。

今冷静に考えると日本のビジネスホテルぐらいのホテルだったのだが、当時はすごくテンションが上がっていた。

まず一人部屋の風呂とトイレ付でテンションが上がり、謎のダブルベットでテンション上がり、エアコンがついていることにテンションが上がった。

ある程度の貧乏旅を経ると、幸福の基準が下がるというのは本当だ。

そんなテンションのまま、僕はカーニバルに足を運んだ。

ホテルから一歩外出るともうそこがカーニバル状態であった。

カーニバルに参加するためには、まずチケットの手配を頼んだ日本人宿へチケットを受け取りに行く必要があった。

無事にチケットも受け取り、カーニバルの時間までその日本人宿で時間を潰すことにした。

カーニバルが始まるのは22時とかで終わるのは翌朝6時とかだ。

頭おかしい…

なんかクラブを国レベルで大きくするとここまでなったって感じだ(笑)

そのブラジルが年に一回催すパーティーに世界中からパリピが集まってきている感じなのかなと勝手に解釈した。

もちろんカーニバル自体は伝統ある立派な催しであり、カーニバルに参加するチームがこの日のために必死に練習してきたことに対しては畏敬の念を感じる。

参加チームがどれだけ準備してきたのかは実際にカーニバルに足を運んで肌身で感じた。

サンバもさることながら、何より迫力あったのが各チームの出し物であった。

これらは実際に見ると、半端ない大きさである。

さすが世界三大祭りと言われるだけあって、会場は満席であった。

というよりも、恐らく会場のキャパ以上客を入れているように感じた。

会場が小さいというわけではない、会場はかなりデカい。

にもかかわらず、席のない人が多数存在していた。

その理由は席は指定席ではなく、オールスタンディングのライブハウスみたいな感じだからだ。

見るエリアだけチケット購入時に指定しておいて、席は会場について確保しなければいけないのだ。

しかし、席がなく困っている人も時間が経つにつれて減っていった。

徐々に飽きた人たちが帰っていくからだ。

あの爆音の鳴り響く会場に翌朝の6時までいるのは相当の体力が必要だ。

僕も最初の3組ほど見たら飽きてしまった。

え、たった3組で!?

いや、各チームの持ち時間1時間ちかくあるのだ。

3組見た時点で映画一本見たようなものなのだ。

もし最後までみるならば、立ちっぱなしで映画3本をぶっ通しで見るということだ。

き、きついでしょう…

最初こそ大盛り上がりでテンションも高く楽しんでいたのだが、5組目あたりで限界がきてしまった。

前日は空港泊であまり寝れていなかったこともあり、睡魔に襲われだしたのだ。

カーニバルの時期は治安がこれ以上ないくらい悪化するので、あまりぼーっとした状態で帰るのは危険と判断し、まだ意識がはっきりしているうちに帰ることにした。

十分楽しんだので満足だ。

ぼくが帰宅を決めたのが2時あたりであったが、会場は依然熱気に包まれていた。

当然ではあるが、6時の終わりまであの熱気を失うことはないのだろう。

観客席のみんなで合唱して、踊ったりするあの空間は誰しもがパリピになれる数少ない場所であるように感じる。

3.エキシビジョン

僕がカーニバルに参加したのは本戦の1日目だけだが、カーニバル自体はまだ本戦2日目セレモニーと続く。

しかし、カーニバルを観戦するには万単位でお金が必要になるので全ての日程に参加するのは一部の富豪の人だけのように思う。

(まず、全日程を観戦する人がいるのかどうか分からないが…)

しかし、世界のパリピたちの騒ぎたい欲がカーニバルを一日観戦しただけで収まるはずはない。

では、どこかで発散させたいパリピたちはどこで発散させるのか。

もちろんクラブに行ったりするとおもうのだが、世界中のパリピが集っているのだ。

店に収まる数ではない、その結果町全てがクラブと化してしまう。

多くの人が行き交っているだけなら人の流れに身を任せておけばどこかしらに抜けられるのだが、この場合はみんなが立ち止まってどんちゃん騒ぎしているだけなので無理やりにでも人をかき分けないともみくちゃにされるだけだ。

部活でずっとサッカーをしてきたのだが、この時が一番フィジカル強かった気がする。

少し道を外れると、このように酔いつぶれた人たちが溢れている。

身ぐるみはがされそうだなと心配に一瞬なったが、酔いつぶれている人たちは決まってもうすでに何も持っていなかった(笑)

つぶれることを想定して何も持ってきていなかったのか、すでにすられたのかは分からない。

基本的にカーニバル期間は街のどこに行ってもこんな状態であった。

カーニバルに参加せずとも本物のお祭り騒ぎを楽しみたい人は、この時期にリオに来るだけで楽しめる。

カーニバルには参加せずともチームを組んでサンバを踊りながら街を練り歩いている集団も大量にいる。

カーニバルのエキシビジョンが町のいたるところで開催されているというわけだ。

ぜひリオのカーニバルに一度は行ってほしい。

本気で騒ぐとはこういうことだと、本気のサンバはこれだとまざまざと見せつけられるから。

あの会場の得も言われぬ熱気は何物にも代えがたい。

恐らく一生に一度になるであろうリオのカーニバル、来てよかったなと心底感じる。

僕みたいにあんまり騒ぐのは好きじゃないという人も一度だけぜひ来てみてほしい。

来てみると案外楽しんでいる自分がそこにいるぞ。

てか、もう自分がわからなくなる。

踊る阿保と見る阿保なら踊る阿保というのは、恐らくあの時期のリオを指している。

では今回はこの辺で。

次回はガラパゴスについてだ。

この旅を始める前から興味を持っていた数少ない場所だ。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。