どーも!
ツアーが終わって数日ここぞとばかりにパソコンと向き合っているしゅーです。
Wi-Fi環境が良好の宿とカフェが本当に有難い。
なんせ、これからケニアに移動して、そのままダイレクトでサファリで年越しとなるとパソコンなんて開いてられないでしょう(笑)
にしても、ブログ書くの遅いのなんのって…
しかし、ここで「ブログ書くの早くなりたいなー」なんて書きませんよ(笑)
早くなるためにやることなんて火を見るよりも明らかで、それが出来てないことは誰よりも自分がわかっているつもりですから(笑)
まずは旅終わるまでこの日記を続けていくのが最低限のノルマです。
その一歩として、今回の‟スタディツアーSTART”編を今回で締めくくりましょう。
さぁ、長きにわたって(たった3記事)更新してきた‟スタディツアーSTART”編も今回が最終回です。
非常に学びの多いツアーであったことは言うまでもないが、最初に言っておこう。
(言うんかいってコテコテのツッコミが聞こえてきそうですわ)
しょうもないことはここまでにしといて、さっさと本編に入っていきたいと思います。
本編に入る前に今回も簡単に日程をまとめておきます。
1.ムムジ(中心街)を散策
2.いいところでランチ
3.振り返りミーティング
毎回この日程書いてるとき思ってたんですけど、なんかこれだけ見るとツアー自体が過小評価されそうだなと(笑)
念のために言っておきますけど、忖度なしで最高のツアーですので…(笑)
(手配されるはずであったポケットWi-Fiが無かったのは残念でしたけどw…(小声))
でも、内容は本当に素晴らしいものでしたので!
そこんとこ、どうかよろしくお願いします。
では、‟スタディツアーSTART”編の最終回いってみよー!
1.虐殺の責任は何処へ?
さぁ、活動自体は最終日の六日目。
ツアーの最終日の予定といえば、タケさんのお見送りぐらいだ(笑)
一応お土産を買いこむフリータイムが設けられているので、本来ならお土産を買いにいくのが正解なのだろう。
しかし、いつか僕も書いた通り、残りの旅路もある、荷物を増やしたくないのでお土産は買わない(買いたいのは山々なのだけれどもね)
ということでバチバチに動くのは今日が最後というわけだ。
そんな活動最終日の一発目はBelgian Peacekeepers Memorialだ。
突然なんで英語なんだって?
タケダさんが作ってくれた日程表に英語で表記されていたからだ(笑)
だから、なんて書いたらいいかわからないのだ。(情けねぇ)
内容としては、文字通りベルギーから派遣された平和維持軍の兵士が実際にフツ族の民兵に殺された場所をメモリアルとして残された場所である。
この場所は実際に打ち込まれたであろう機関銃の弾痕が今なお残されている。
初見の感想としては、
「機関銃でこんなごつい穴が本当にあくのか…」
実際に弾痕が残されている場所というのは知っていたが、イメージとしては細かい穴が点々とあいているものを想像していた。
しかし、実際に見てみるとショットガンで撃たれたかのようなどでかい穴が何か所もあった。
屋内には、2人のベルギー人兵が角に追い込まれて、雨のように銃弾を打ち放たれた場所もあった。
なんとも惨く、酷く、心が締め付けられる場所であった。
心が締め付けられた場所であったのだが、確かに締め付けられたのだが…
このとき、僕は正直複雑な心境であった。
もちろん、命は命であって、殺されたベルギー人兵士たちはルワンダのために派遣され、ルワンダのために、被害にあうツチ族のために動いていたことは紛れもない事実である。
しかし、フツ族とツチ族の溝を深くしたのはかつてルワンダを植民地支配したベルギーというのだ。
もともとはフツ族とツチ族の民族間特に問題なく共存していた時、先にドイツ、そのあとにベルギーがルワンダに介入してきた。
そして、ベルギーが民族を区別するためのIDカードを正式に導入したのだ。
虐殺の際にこのIDカードで民族を判別し多くのツチ族が殺された。
最初はドイツやベルギーが決めた規定の中、容姿の違いなどで民族間に壁を築いた。
ツチ族の方が肌が比較的白く、高身長で鼻が高いといった曖昧なもので区別された。
牛を何頭持っているかなんて基準もあった。(ツチ族が牧畜民、フツ族は農耕民であった)
ここで初めて民族に優劣が付いた。
最初に優遇されたのは虐殺の被害にあったツチ族であった。
そのころは逆に多くのフツ族が母国から出ざるを得なくなり、亡命した。
そのような経緯があって虐殺の際は立場が変わって逆にツチ族が追い詰められたのだ。
虐殺は多くの場合、理不尽なもので民族差別や独裁者の都合で行われるがルワンダの場合は少し違った。
決して虐殺を肯定するわけではないが、今回はやられたからやり返すといった形なのだ。
そしてさかのぼっていくと民族対立の原因としてドイツやベルギーの存在が浮き出てくる。
このような経緯をこの6日間のツアーで学んできて、最後に訪れた場所は元凶ではないかと思ってしまうベルギーの兵士たちが眠る場所。
この兵士たちに罪はないし、この兵士たちが残したものはルワンダのために懸命に戦ったという事実だけだ。
僕たちはこの兵士たちを追悼してしかるべきである。
僕が複雑な心境になったのは、解説書を読んでいるときである。
ベルギーが作った記念館ということもあり、屋内にある数ある解説文にはやはりベルギー目線で、我々はルワンダのために…という文言でほとんど書かれていた。
前述の歴史的背景をなまじ学んできた僕にとってその解説文に違和感が当然あった。
明らかに、
言葉が足りないだろう!
いや、その原因おたくらのせいやん!!
という表記がいくつもあった。
英語に疎い僕でも感じたから、歴史に詳しいネイティブから見たらあの説明が至らないところはもっと多くあるだろう。
歴史とは深いものであると実感できたツアーであった。
結果が先に目に入ってしまうことで、どうしても僕のような歴史に疎い人にとっては原因や元となる出来事がかすんでしまう。
今まで、テストのために…と表面的にしか歴史を学んでこなかった僕が初めて体系的に歴史を学べた6日間である。
歴史とはその事実を知った上で、少しでも自分なりに歴史を顧みることが大切なのだと20年生きてやっと気づけた。
2.食事は見た目、匂い、場所によって決まる
ベルギーの記念館で頭をひねらせた後は、エネルギー補給だ。
タケダさんに連れてこられた場所はまさかの立派なホテルの屋上…!
しかし、到着してからツアーを組んだタケダさんにとっても不測の事態が起こった。
その日は日曜日、日曜のランチタイムはビュッフェしかやってないというのだ。
そのビュッフェが2500円程…
え、日本と変わらんくね…??(笑)
三人揃って思ったはずだ(笑)
これに関しては、一品ずつ頼めると思っていたタケダさんも苦笑いであった。
そして、タケダさんは僕たちを連れてきたことになぜか責任を感じてくださって、ツアー費用から1000円分出してくれた(笑)
気にしなくていいのに…
と思う反面、今後の旅のことを考えた僕は
ありがたやぁぁぁぁぁぁ
という気持ちが強かったのも事実である(笑)
そして、味はというと…
まぁ、何のサプライズもなく値段が張るだけあって、当然おいしかった。
しかし、ここで強調したいのは、味でも値段でもないのだ。
なんといっても、高層ホテルから眺めるキガリの街並みである!
もうこの景色をオカズにご飯が2杯は食べられる
(え、景色で2杯は普通にすごいよね?)
あぁ・・・
この先の旅、恐らくこんな場所でこんなにおいしいご飯を食べることはもうないんだろうなと考えると急に虚しくなった…
しかし、だからこそタケダさんには連れてきてくれてありがとうございますと伝えたい!泣(直接伝えるべきだった…)
絶景をオカズ腹ごしらえを済ませた後はこのツアーの締めくくりでタケダさん宅にお邪魔して、振り返りミーティングとキャリア相談(何回目w)だ。
3.振り返ったときに見えてくるもの
タケダさん宅にお邪魔するということはタケダ夫妻のプライベートな空間に足を踏み入れるということだ。
それにもかかわらず、それにもかかわらずだ…!!!
僕としたことが何たる失態…
6日間のうち、唯一今日だけサンダルで行動していたのだ…!
これすなわち・・・!!!
裸足で人様の家に踏み入るということだ。
「人を家に招くとき、相手にされたら地味に嫌なことランキング」なるものがあるならば、自分のベットにダイブされることの次にランクインするであろうことが、長時間歩いた後の素足で家に入られることだ。
ベルギーの記念館で締め付けられた僕の心は、再び違った感情(申し訳なさ)によって締め付けられた…
タケダ夫妻は仏のような優しさで迎えてくれたが、このやるせなさは最後まで消えることはなかった。
しかし、最後の活動をこんな形で消化不良のまま終わらせることはどうしても避けたかったのでいったんは仏夫妻の優しさにあやかって、振り返りミーティングに集中。
振り返りミーティングはタケダさんが作ったアンケートに答えて、それを深堀りしていく形で行われた。
詳細を語っていくのは野暮なので、振り返って見えてきたことをざっくりとまとめたい。
この一週間というまとまった時間を人生経験豊富な2人の大人と過ごして、多くの学びがあったことは言うまでもない。
タケダさんからは、海外にて一人で闘っていく大変さや楽しさ、一度大企業に就職したからこそ見える個人でやっていくメリットやデメリットの話を聞かせていただくことができた。
タケさんからは、大勢の学生の相談に乗ってきた視点から企業側のリアルな意見を多く聞かせていただき、僕の空っぽだった頭に様々な場面で多くの知識を与えてくれた。
そして、双方ともに僕のちっぽけな将来についての悩みを親身になって聞いてくれた。
今思うと、おニ方の優しさに甘えすぎた節が多々あった。
‟いや、そんなん自分次第やろ”
結局はこの答えに帰着する質問を何度しただろうか。
そして、二人が語ってくれたものは二人の人生であり、もちろんこれからの僕の人生ではない。
タケさんの言葉を借りると、僕にできることはせいぜい二人がした失敗から学んで同じ轍を踏まないようにすることぐらいだ。
二人が成功した道を僕が歩んでも、同じ成功を収めることはないはずだ。
だから、一週間僕は二人のいわゆる光の部分を多く見てきたが、その部分に本質はないのだと学んだ。
それと同時に、結局みんな悩みながら生きているんだと知ることができた。
僕から見たらハイスペックなタケさんは今やってるロンドン留学について悩みつつも頑張っている。
タケさん同様に見上げてしまうタケダさんも悩みながら、試行錯誤しながら自分のビジネスをさらに展開していこうと頑張っている。
二人が悩み、頭を抱え、それでも前に進んでいる中、漠然とした不安に飲まれかけて足を止める僕。
おそらく、差というものはこういったところから広がっていくんだなと、なんとなく気づいた。
うむ・・・
全然うまくまとめられないのだがどうしよう…
この一週間ルワンダの様々な一面を学び、三人で行動できたことは漠然と旅していた20歳には言葉では形容し難いほど貴重な時間であった。
僕がこれからすべきことは、お二人に胸張って報告できるような未来を歩む…
なんて大層なことではなく(いや、それがベストなんだけども、少しプレッシャーが…w)
「あのツアーから自分なりに動き続けてますよ」といつでも報告できるように生きることだ。
4.大人にまだ見ぬ自分を見出された日
振り返りミーティングが終わった後に、最後の行程として‟キャリアブレスト”というものを行った。
これが非常に面白く、簡単に言えば第三者に自分の見えざる才能や魅力を教えてもらうといったとても気持ちのいいゲームだ。
ひたすら相手も褒めまくり、自分も褒められまくるというゲーム、やって楽しくないわけがない(笑)
ここでゲームの詳細をしゃべっていくと、気持ち悪いぐらいナルシシズムに溢れたものになるか、タケさんとタケダさんをただ褒めちぎるものになるだけなので控えさせていただく。
ただ、このゲームをして人のいい部分を見つけたり、それを伝えることで喜ぶ様子を見るのがすごく楽しかった。(まぁ、これが嫌だという人間自体いるはずもないが)
少し趣旨が変わるかもしれないが、‟コーチング”など少し勉強してみようかなと思った。
旅中ということもあって、すぐ本屋に行ってまとまった時間を取って勉強というわけにもいかないが、ネットなどで少しかじってみようと思う。
このゲームにおいて、自分が第三者からどのように見えているのかを知れることは非常に面白かった。
しかも、良い点しか言わない。
当然このツアーのラストはみんな満点の笑顔だ。
つくづく、緻密に計算されたツアーだなと感じさせられた(笑)
繰り返しになるが、正式な最終日は明日だが、この日が最終日と言っても過言ではない。
したがって、ここでこの‟スタディツアーSTART”編も締めなきゃいけない。
言葉にするとどうしても安くなるが、これに尽きる。
主催者のタケダさん、同じく参加者でペアとして1週間活動を共にしたタケさん。
お二人とも1週間、お世話になりました!ありがとうございました!
ブログの締めくくり方がわからず、これしか思い浮かばなかった…(笑)
では、これにてルワンダ‟スタディツアーSTART”編
≪完≫